StarlinkとPeplinkを組み合わせた臨時イベント配信回線の手配について

「動画配信を文化にする」、「配信技術の民主化」をかかげ、各種動画配信、動画制作事業を行っている、レザネイ代表の渕上(ふちかみ)でございます。
今回は、スポーツ配信にてStarlink2波をPeplinkでボンディングし、問題なく2会場同時配信を行った事例についてお伝えできればと思います。
ボンディング回線構成について
・Starlink(標準ムーブ)×1基
・Starlink MINI ×1基
・Peplink MAX BR2 Pro ×1式
- docomo ×2波
- au ×1波
- Softbank ×1波
→合計6波をボンディング
Peplinkの設定などについて
PeplinkはStarlinkとの技術提携により、通常のボンディングよりさらにStarlinkにチューンナップされた冗長化構成を組むことが可能になっております。
どうしても衛星を捉え直す際に回線ダウンがStarlinkでは発生するのですが、そのリスクをPeplink側で最小化できるんですね。
詳細の設定方法は下記Starlink日本総代理店CASO社の記事をご参照ください。
上記設定を入れることで、今回Starlinkに最適化されたボンディング環境を構築することができました。
その結果、下記の通り極めて安定したアップリンクを構築することができました。

グラフの「ゼロ」軸より下が上りのトラフィックになるのですが、いくつかの回線(色が異なるもの)がミルフィーユのようになって、ほぼフラットなグラフになっており、極めて安定していることがわかります。
Starlink設置時のワンポイントアドバイス
Peplinkで2基以上のStarlinkを設置する際は、それぞれを4m以上離して設置することが推奨されています。
2基のStarlinkで異なる衛星を捉えることが目的です。

当日は雨が降っておりましたが、特に影響を受けることもなく配信打ち上げを継続させることが出来ました。
レザネイでの取り組みについて
このように、レザネイではどうしてもインターネットの有線回線を手配できない場合の対応が可能となっております。
学会の配信や企業のハイブリッド配信、あるいはスポーツ・音楽ライブ配信など、イベント時の無線回線手配についてお問い合わせがありましたら、是非ご連絡ください。
もちろん、配信まるごと代行させていただくことも可能です。
また検証結果など新たに出てまいりましたら、お伝えしますね。
ここまでお読みいただきありがとうございました。